あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

810313「五六豪雪」名残りの越後路の旅-1

http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/folder/796091.html
(黎明のサロ169~妙高7号)の詳細版です。

行程
高崎線935M                   倉賀野 0:37→ 0:42 高 崎
信越本線 6301M 臨時急行「 妙高7号 」      高 崎 1:35→ 6:17 直江津
信越本線 501レ 急行「 きたぐに 」  直江津 6:22→ 8:29 新 津
磐越西線 226レ                 新 津 8:58→11:48 会津若松
只見線 429D                  会津若松12:26→16:30 小 出
上越線 727M                   小 出16:55→17:30 長 岡
上越線高崎線 2046M 特急「 いなほ6号 」  長 岡18:15→21:06 大 宮
高崎線931M                   大 宮21:30→22:44 倉賀野

夜行列車への使者・・・935Mでスタート
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今回もいつものように935Mでスタートする。倉賀野駅で「高崎1枚」と120円の切符を買ってホームに立った。深夜のホームは独特の雰囲気がある。もう3月であるが風は肌寒い。ボク一人しか居ないホームに向かって2つのライトが近づいてきた。アナウンスも無くドアが開いて客の乗り降りが終わるとドアが閉まった。
本当は昨日のこの列車で出発しようと思ったのだが、寝過ごしてしまい一日遅くなった。今日は高校入試のため休みである。
11両の115系はゴゴゴゴ・・・という音を深夜の操車場に響かせ高崎へ。 高崎駅は現在工事中で、二本ある誇線橋の真中にもう一本の誇線橋を作っている。西口の駅舎が姿を消してからも久しい。
改札を出て乗車券と急行券を買った。


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高崎で買った乗車券・急行券



169系サロで黒姫を越え、直江津へ・・・・6301M 臨時急行「 妙高7号 」
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1981.3.13(上野発3.12)「 妙高7号 」直江津行  高崎1:35→直江津6:17

11 ・クハ 169-7 長ナノ       ↑直江津
10 ・モハ 168-17 長ナノ  (乗車)
9  ・クモハ169-17 長ナノ
8  ・クハ 169-26 長ナノ
7  ・モハ 168-20 長ナノ
6  ・クモハ169-20 長ナノ
5  ・クハ 169-17 長ナノ
4指 ・サロ 169-16 長ナノ  (乗車)
3指 ・サロ 169-1 長ナノ
2指 ・モハ 168-22 長ナノ
1指 ・クモハ169-22 長ナノ
EF63 16 横 横川~軽井沢
EF63 4 横 横川~軽井沢


寒風の吹き荒ぶ高崎駅4番線で「 妙高7号 」を待つ。隣りの2番線から「 佐渡7号 」が出て行ったあとはホームはガランと静まり、わずかにシャッターを開けた売店だけが煌々と明るい。そこでポテトチップとコーラを買い込み、ベンチに座っていると
~4番線には臨時急行「 妙高7号 」直江津行の到着です・・。   時刻表の時刻より3分ほど早く着いた。夜行急行のダイヤには余裕が持たせてあるようだ。
10号車に乗り込み、車内を見渡すとドア脇の半ボックスの席が空いていた。乗車率は60%位だが、皆横になっているのであまり空席がない。
半ボックス席に座り発車を待つ。・・発車ベルが鳴るころ隣りの2番線にEF62が姿を現した。「 妙高9号 」である。あちらも少々早着気味、169系電車と旧型客車の「 妙高 」が高崎駅のホームに顔を揃えた。
高崎を出ると横川まで40分間コトコト走る。星空が広がる・・。
横川ではEF63の撮影と編成車号控えのためにホームに出る。先頭11号車から車内を見渡すと、5号車までの自由席は煌々と明るく概ね五分の入り、4号車グリーン車から後ろの指定席は減光されており、4号車は3名ほど、3号車はほぼ満席、1・2号車も盛況の状況。
サロ2両の乗りが大分偏っている。 そこで3人しか乗っていない4号車のサロに乗り移る決心をした。 峠越えの中、荷物をまとめ軽井沢到着を待つ。
17分間の峠越えを終え、軽井沢のホームに滑り込んだ。ホームで写真を1枚写してそそくさと4号車のサロを目指す。
乗り込んだデッキに車掌氏がおり、一応「空いてますか・・」と訪ねると、「お好きなところへ・・」とのこと。


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EF63と連結する「 妙高7号 」   横川


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A.M 2:30の軽井沢・・・底冷え!


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車内補充グリーン券


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空いたサロ169でくつろぐ・・の図



サロ169-16車内には、中年夫婦と旅人風のおにいさん一人のみ。朝、妙高山の見える進行左手の8A席に腰を降ろした。
イヤホンでカセットを聴き、10分ほどすると車掌氏が切符発行に訪れた。「直江津までですね。2000円になります。」・・直江津車掌区と印刷されたオレンジ色の補充券を渡された。
列車はいくつかの駅に停まりながらコトコトと走っている。エアサスのTR69を履き、グリーン車ということもあって振動は少ないのだが、床下から「ビーン」とMGの音が休みなく響いている。おかげであまり眠れないまま長野に着いてしまった。
ここで他の三人が降りてしまい、貸切状態となった。・・チャンスとばかりに窓を全開にしてみる。刺すような寒風が入ってくるが、車内の暖房が暑いくらいに効いているので返って心地よい。
長野を出ても闇が続く。このあたりではさすがに1月に「 妙高9号 」のハネから覗いた時と違い、雪が大分少なくなっており、わずかに昼間日陰になる部分に残る雪が列車からの光に反射して見えるくらいである。
列車は豊野を過ぎ、飯山線と分かれて左へ大きく旋回して妙高の山越えにかかる。車窓右側には川を挟んで国道18号があるが、クルマは見えない。あたりの雪が次第に深くなってくる。
空がほんのりと明るくなり、景色が見えてくる。車窓左手には妙高山が浮かび上がる。・・「うん。今日は晴れそうだ。」
列車は大雪原をコトコトと単調なリズムで走り続けている。黒姫、妙高高原と次々とスキー客を降ろし、6301M「 妙高7号 」は直江津を目指す。
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空が紫に変わってくるころ、2~3メートルの雪の積もる妙高高原を行く



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雪の壁の向こう、東の空がだいぶ明るくなってきた関山



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黎明の雪原、妙高山がそびえる



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直江津へ向け坂を下る



関山でスイッチバックしてどんどん下る。明るさが増し、妙高山がはっきり見えてくる。ピンクに光る姿が美しい。
新井で高崎行115系332Mと交換し、最終コースをたどる。
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新井で高崎行332Mと交換



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新井付近で朝日が・・



沿線の雪も少なくなり、定刻6時17分、直江津到着。隣りのホームにはスハフ12のディーゼルエンジンを響かせた青森行「 きたぐに 」が入線していた。


以下続く
http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/21340974.html
(当時乗車メモ・ほぼ原文シリーズ)