「EF64」、上越線に進出の頃。
上越線の水上~石打間は、上越国境越えの
清水(新清水)トンネルを挟んだ
連続勾配・豪雪区間で、
開業当初から電化されて
時代毎の最新鋭電気機関車が
投入されてきた。
昭和30年代から
過酷な自然条件の中で活躍してきた
EF15・16・58といった
旧型機の老朽取替えが
昭和50年代に入り急務となり、
データ取りと、開発中であった
「EF64ー1000」までの繋ぎ役として、
旅客列車の電車化等で余裕のあった
EF64を数両、中央本線からコンバートした。
写真は、長岡運転所にやってきたEF6438。
背景にはまだ架線柱のない上越新幹線、
そして当時の上越線ヌシEF58、
手前にはまだ若いEF65PF・・
乗務員研修でも始めようというところか。
後にEF64ー1000が登場、量産が進むと、
写真手前の
宇都宮から進出してきていたEF65PFや
このEF6438も含め全て置き換えられた。
秋田新幹線に追われ、上越線にやって来た
「あけぼの」牽引に抜擢され
長岡に奇跡のカンバック?を果たすのは
ずっと後年の事である。
長岡運転所 1979