あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

1982.3  最後の上越特急雪景色撮影行-7


の続きです。



残雪の山越え・・・・信越本線322レ
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1982.3.20  信越本線322レ 長野行  直江津11:25→14:01長野

EF62 49      篠
○マ ニ60 2079   名ナコ
○マ ニ36 2127   名ナコ
○マ ニ36 2337   北オク
○オ ユ10 2564   北オク
○オハフ45 2204   北オク
○オ ハ47 2266   北オク
○オ ハ46 2031   北オク
○オ ハ47 2283   北オク
○オハフ45 2202   北オク    乗車


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直江津駅で発車を待つ。 先頭は篠ノ井区のEF6249

新潟からの1322レとして10時13分に着いた客車編成は、1時間12分後に322レとなって長野へ向かうまでの間にただ漠然とホームに停まっている訳ではなく、
まず直江津区持ちの先頭2両が牽引してきたEF81と共に開放され、暫くしてから残っていた5両の客車の前にオユ・マニ・マニ・マニの郵便車一両と荷物車三両が連結される。先頭二両のマニは名古屋の車両なので、長野で切り離されて篠ノ井線へむかうのだろう。
そしてこの九両の客車の先頭にはいよいよ信越本線のヌシ、EF62の49号ががっちりと連結されて山越えの準備が整う。この直江津~長野間は妙高高原~黒姫のサミットを中心に、新井付近から豊野あたりまで25‰の続く山岳区間である。今まで新潟平野と海辺をのんびり走ってきた信越本線もここから単線となり、全く様相を変える。 まあ、ほとんど海辺の青海川あたりから海抜955mの信濃追分まで、それなりの高低差がある路線なのだから仕方あるまい。




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直江津をでると直ぐ北陸本線を右に分けて内陸へ。


11時25分、定刻に直江津を出た。幾つかのポイントを渡り北陸本線を右に分けて単線となった信越本線を南下する。周囲の田んぼには雪はない。 次の春日山直江津行急行 「 妙高1号 」 と交換。更に高田でもEF62 5牽引の貨物列車と交換した。この辺も複線化の必要があろう。
南高田あたりまで来ると、いよいよこの列車のハイライトである妙高山が見えてきた。しかし頂上付近は雲に隠れて見えない。麓には頸城こしひかりの田んぼがつづく。



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雪の消えた田んぼの向こうに妙高の姿が見えてくる


脇野田では2・3人の下車客があった。高田からどっと乗ってきた高校生が少々うるさいが、車窓も美しいことだし、そろそろ直江津で買ったかにずしを賞味する事にする。・・カニ肉がスシ飯にまぶしてあり、イケる。


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北陸新幹線上越駅が出来ると言う脇野田

北新井を過ぎるころには左右と前方に雪の山々が広がった。雪国の春はまだ浅く、直ぐ手前の田んぼにも残雪が目立ってきて少しずつ標高が上がっていることを伺わせる。 ・・いよいよ列車は本格的な山越え区間に入る。
EF62のスピードが目に見えて落ち、カーブが極端に多くなった新井ではEF62 27の牽く下り貨物と交換。空が晴れてきた。
25‰を登りつめ、スイッチバック駅である二本木の引き上げ線に入って停車、自分の乗る最後尾オハフ45が先頭となってホームに進入する。客車列車でのスイッチバックは見ごたえがある。
二本木を出て再び25‰を登る。EF62の頼もしい峠越えを車窓に観て続いてもう一つのスイッチバック、関山の引き上げ線に滑り込む。再びバックして駅ホームへ。薄雲の妙高山が美しく、高原の関山駅は静かな佇まいを見せていた。



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妙高目指して登る




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二本木・関山と連続スイッチバック駅となる。 ( 関山 )




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ほぼ真横にやってきた妙高山



関山を出て、四年前に土石流災害のあった白田切川橋梁を渡ったのは12時32分、列車は妙高高原へ。この先黒姫を過ぎれば長野まで一気に駆け下りる道となる。 妙高高原では暫く停まって115系の341Mと交換し、ココが終点の 「 妙高3号 」 が 「 妙高4号 」 への折り返し準備中。
「 この列車から 『 妙高4号 』 に乗継の方は、改札を一旦出てほしい 」 旨の案内放送が流れる。・・なぜだろう?  ここで高田からの高校生が皆下車した。



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妙高高原駅。169系編成が隣りに到着し折り返し準備に・・




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妙高高原を発車。雪景色の高原が広がる・・



次の黒姫でも待避線へ。下り特急 「 白山1号 」 交換と上り特急 「 白山4号 」 退避を同時に行う。 322レを真中の待避線に、二本の489系12連が一瞬並ぶ。 ホームは黒姫山からの肌を刺すような冷たい風が吹き抜ける。また雨が少し降ってきた。


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黒姫で再び小休止。 上下の 「 白山 」 を見送る。




やがて黒姫を発車。古間を過ぎると、この付近で盛んに行われている複線化工事箇所の一部である新トンネルの複線スペースに、白い大きな氷がツララのようになっている。新しいトンネルの出入り口横には旧線路盤が寂しげに見えている。 列車はずっと20~25‰の下り勾配。沿線の雪も少なくなってきた。
牟礼にはなぜかEF64 9が停まっていた。・・なぜこんなところにロクヨンがいるのだろう。  



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奥の細道となった信越本線を、長野盆地へ向かって下る・・