あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

1982.3  最後の上越特急雪景色撮影行-2

1982.3  最後の上越特急雪景色撮影行-1
https://tettd489.hatenablog.com/entry/24948611
の続きです。





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窓は2段になっているが、国鉄72系の面影を残すサイドビュー


次なる乗車は東武の7300系。元国鉄ロクサン型電車である。  「 森林公園行 」 であることもあり、客の一人のオバサンが・・今日中に池袋へ着けるか? などと心配していた。
車内で ( モハ7305 ) 発車を待つ。 ・・ジジジジ~ンッ!!とベルが鳴り、“二番線から森林公園行き発車です”とアナウンスが流れドアが閉まる。・・ 『 久々の吊掛けサウンド・・ 』 と思う間もなく発車。 この走り出す方向が自分が思っていたのと反対向きであったのであせった。八高線でやってきた方向へ走り出したのである。
これはあとで地図を見て納得したが、寄居駅のホームは東西方向にあり、八高線の“高崎方”が必ずしも北側ではないのである。東武東上線は本当は寄居よりもっと北 ( 渋川? ) を目指していたが、無理やり方向を西へ向けて寄居に接続しているような配線である。
駅を2~3過ぎるうちにどんどん右へカーブし、本当の東京方へ進路をとる。 吊掛けモーターサウンドを楽しんでいるうちに程なく森林公園到着。隣りのホームに停車していた8000系池袋行準急に乗換えとなる。
この8000系は東武の主力車両で、さっきまでの7300系と違って車内は非常に明るい。しかし、ロングシート車がこんなところまで乗り入れる必要があるだろうか・・  次第に都会めいてくる夜景の中を8000系は池袋目指してすっ飛ばす。
池袋からは山手線103系外回り電車で上野へ。  「 新星 」 発車の一時間ほど前に到着した。




20系編成のミニ寝台急行で仙台へ・・・・1101レ 寝台急行「 新星 」
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1982.3.16 「 新星 」仙台行  上野23:42→ 5:57仙台

EF58 116      宇
8 △ナハネフ22 24 北オク
7 △ナハネ 20 224 北オク
6 △ナハネ 20 218 北オク
5 △ナハネ 20 319 北オク
4 △ナハネ 20 303 北オク
3 △ナハネ 20 351 北オク  乗車5下
2 △ナハネ 20 308 北オク
1 △ナロネ 21 145 北オク
  カ ヤ 21 20 北オク

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寝台券



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上野駅13番線に佇む。



「 間もなく13番線には、23時42分発仙台行の寝台急行 『 新星 』 号が入ります。列車がよく停まってからご乗車ください・・ 」
間もなく、グゥオォ~~と凄まじい音を立てるカヤ21を先頭に推進運転で20系編成が入ってきた。このカヤ21の音はさすがにスハネフ14などの音よりも大きく低く響く。ディーゼルエンジンの排気と共に薄くらい上野駅13番線ホームに轟音がこだまする。
車内に入ると程よく暖房が効いており、暑いくらいである。 寝台列車の始発駅発車間際というのは落ち着かないもので、ほとんどの客 ( サラリーマンばっかり・・ ) がウイスキーのポケット瓶を手に通路の補助イスに陣取っている。自分は寝台に潜り込み、その会話に耳を傾ける・・
-仙台へはいつもコレで行かれるのですか?-  =ええ、大体コレで。でもこの列車は仙台に着くのが早すぎてねぇ=  -そうですね。もっとゆっくり走ってもいいので、仙台にはあと一時間遅く着いてもらいたいですねぇ-  =大阪へは 「 銀河 」 で行きますけどね。=  -あの列車は時間がイイから・・- などと、この列車について討論している。
東北新幹線が開業し、このサラリーマン達がそちらへ移れば、この「新星」も消える運命にあるのかもしれない。 2段ハネが主力の現在、20系の52センチ寝台では窮屈すぎる。 また、今回下段に乗ったが、足元の窓カーテンが下10センチ程どうしても閉まらず、朝方日の出と共に眩しさで目が覚めてしまった。ちょっとした下段寝台の欠点である。
・・たしかに朝6時前に終着はとっと早い。あのサラリーマンの言うことももっともである。 
20系客車もだいぶくたびれつつあるが、前回乗った 「 銀河 」
http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/24392634.html
よりもキレイに整備されていてよかった。


イメージ 7 運転時刻