あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

1982.5.16 春の天竜峡を行く・・ ( 飯田線80系の旅 )-1

モノクロネガの現像が浅く、失敗しました。・・ ご容赦願います。

イメージ 1

渋谷で買った乗車券( 都区内→八王子 )と 時刻表切抜き


イメージ 2

EF6457

行程
中央本線 8401レ臨時急行「アルプス57号」    新 宿 0:30→ 4:50 上諏訪
中央本線飯田線232M               上諏訪 6:21→12:21 中部天竜
飯田線644M                   中部天竜12:58→14:48 豊 橋
東海道新幹線「こだま252号」           豊 橋14:55→16:56 新横浜


高崎の12系でアルプスの山懐へ・・・・8401レ臨時急行「アルプス57号」
_____________________

1982.5.16 中央本線 8401レ臨時急行「アルプス57号」  新 宿 0:30→ 4:50 上諏訪
 EF64 57  甲   ↑松本
8・スハフ12 122  高タカ
7・オハ 12 77   高タカ
6・オハ 12 78   高タカ
5・オハ 12 107  高タカ
4・オハ 12 115  高タカ
3・オハ 12 116  高タカ
2・オハ 12 117  高タカ  (乗車)
1・スハフ12 14   高タカ

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

新宿駅2番線で客を待つ「アルプス57号」


本当は441Mで行こうと思ったのだが、22時前に席がほぼ埋まっており、たまたま運転されていた「 アルプス57号 」 で行くことにした。
新宿駅の地下にある待合場所の「 アルプス57号・2列 」 と書かれた札の下に客の姿は4人ほど。 441Mが出てからも4~5人増えただけなので、やってきた係員が「ホームで待ってください」と案内。ホームに登った。
人の流れの止まることがないコンコースと対照的に登ったホームは別天地のようにガランとしていて薄暗い。・・こういう雰囲気の方が個人的には好きだ。
やがて東京方からEF64の57号(列車に合わせたわけでもないだろうが・・)に牽かれた12系編成が入ってきた。配置区の電略に目をやると、何と「高タカ」。 高崎の12系がどうしてこの列車に運用されるのだ?
席は最後尾が良かったが、スハフなのでやめ、2号車のオハ12に腰をすえた。 売店でコーヒーとポッキーを買い一息入れる。発車の一時間前、23時27分に入線したのでヒマなのである。 ホームをブラブラし、車両のナンバーをメモしつつ写真など写して時間を過ごす。


イメージ 6

1号車、スハフ1214のテール。発電エンジンの音が響く

~いよいよ発車時刻。
ジジジジジ~ン!「2番線から臨時急行『アルプス57号』松本行の発車です。次は八王子に停まります」・・ドアが閉まり、EF64のノッチオンと同時に新型客車特有のズシーン!という振動が来た。 新宿駅のホームを離れ、歌舞伎町のネオンを右に見つつ列車は大きく左にカーブ、山手線の下をくぐり、高架区間に出た。眼下に広がる家々に既に灯はなく、人々は寝静まっているようだ。通過する駅はどこもこの列車の走る快速線の灯は消えていて緩行線ホームだけがやけに明るく、それぞれの駅で終電族?が電車を待っているのが見える。
しかし、「アルプス57号」はゆったり走る列車である。あまりにゆったりしすぎて三鷹の手前では緩行線を満員の客を乗せて走る201系にぬかれてしまった。
イメージ 7

八王子

国立を過ぎると車内が減光され、八王子を過ぎるとさすがに眠くなってきたのであるが、いざ寝ようとするとなかなか寝られない。・・何となくウトウトするうち塩山に着いていた。ふと外を見ると14系の寝台車が停まっている。そういえば今日、新宿から小淵沢への団臨が走っていた(ダイヤ情報より)のだ。 向こうの14系寝台車の窓からも子供がこちらの列車を眺めていた。
しばらくして塩山を発車。また少しウトウトしていると甲府であった。
イメージ 8

この駅の売店は列車がある限り開いているらしく、結構盛っている様子。外は幾分寒そうだ。ホームのはずれで赤い115系が寝ている。
甲府を出てぼんやり外を見つめていると、盆地らしく灯が下のほうから上の方までポツポツある。日本アルプスの玄関に来た感じだ。通過する駅の幾つかには昔のスイッチバックの跡が何となく見える。列車は中央本線のサミットである富士見に向かってどんどん登っていく。
日野春では441Mを抜き去る。この441Mは日野春に長く停まるのでホームに出て体操する人の姿が見える。空がぼんやり明るくなってきた。長坂のスイッチバックの跡が列車の灯に浮かぶ。
空は闇から藍色、紫からピンクと変わってくる。夜汽車ならではの光景だ。そのピンク色の空を上り線の架線ポールがシルエットとなって流れ去る・・“絵にも書けない”とはこのことであろう。
イメージ 9

小淵沢


「 アルプス57号 」 は小淵沢へと入っていく。朝焼けが美しい。松本の115-1000系が寝ている。八ヶ岳へ行くらしい客が何人か降りた。・・本当はドッと降りても良い駅だが、一両に5~6人づつしか乗っていない。
イメージ 10

朝焼けの八ヶ岳

イメージ 11

小淵沢を出て信濃境を過ぎると富士見に停まった。3分間の運転停車である。富士見の駅員氏とこの列車の車掌氏が「さむい、さむい」と喋っている。このあたりは複線化工事がたけなわである。
イメージ 12

諏訪盆地へ(青柳付近)


暫くしてロクヨンのホイッスルと共に再び動き出した。ここからは諏訪盆地への下り勾配。20~25‰で左右にカーブを描きながら上諏訪まで降りていく。窓を開けると、ロクヨン発電ブレーキを効かせながらも結構高速で坂を駆け降りて行くのが分かる。朝霧に包まれた風景が続く。田植えのために田んぼに入れられた水から湯気が出ているのだ。5月というのに空気は驚くほど冷たい。霧の中をコトコト走る12系は中々絵になるのではないだろうか。茅野で3分遅れていたが、上諏訪までに戻したようだ。
イメージ 13




イメージ 14

上諏訪名物、ホームの温泉洗面所


イメージ 15

イメージ 16

飯田線232Mに入る編成


イメージ 17

松本のダブルクハ165系天竜1号 」長野行


イメージ 18

アンダーで「心霊写真」のようですが、当時の旅スタイルの私。


イメージ 19

上諏訪で交換となった上りロクヨン単機


イメージ 20

跨線橋より駅前方向


上諏訪の電留線には3本の編成が停まっていた。165系のMcM'T'cT'cと同じく165系のTcMM'T'c、それから80系のTcMMTcが貨車の向こうに見える。 それぞれ「 天竜1号 」「 天竜3号 」 、そして飯田線232Mになるのだろう。
ちょうど駅前から見える山の上に朝日が昇った。駅の時刻表によるとこのあと乗る飯田線直通232Mは3番線から発車とのことで、ホームで待つ。  まず、165系の「 天竜1号 」が入ってきた。客を乗せ、長野へ向けて発車する3分前に441Mが入ってきた。昨夜新宿を出たときとは打って変わってガラガラである。車内は新聞紙が散乱していた。
ジリリリ~ン!  ~3番線から6時発急行「 天竜1号 」長野行の発車です。次は下諏訪に停まります。
ドアが閉まり、165系編成が出て行った。ちなみにこの「 天竜1号 」は終点長野に8時09分に着く。
澄んだ空気に朝日が眩しい。次はいよいよ80系232Mだ・・・・。



・・・・・以下続く。
http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/21100799.html