あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

1980.2.10 越後・信州縦断ルートpart5

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1-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20530802.html
2-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20578467.html
3-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20623506.html
4-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20667586.html
322レの続きです。


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二本木駅スイッチバック。 右へ進むのが直江津方の本線


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ゆっくりホームに進入する


25‰の勾配途中に二本木駅がある。この駅はスイッチバック方式で、上り列車は一旦引き上げ線に入ってからソロソロと後退してホームに進入する。ホームには小雪がちらつき、高さ1m程の雪の山がホームの真中にずっと連なっている。
この雪に埋もれた小駅に降り立った人はいない。日本でも有数の豪雪地帯の駅の素顔を見たような気がした。


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雪に埋もれた二本木駅。下り貨物列車と交換となる

やがて車掌氏が発車の合図をして列車が動き出した。・・しかし冬の雪国とは静かである。客車の車輪がジョイントを刻む音以外、何の音もしない。駅構内を走り抜け、加速するとまた坂を登り始めた。 25‰が続く信越国境越えにもEF62の走りは頼もしい。今は雪に閉ざされているこの地も夏にはきっと美しい高原の街として観光客に愛されているのだろう。このあたり、信越本線では軽井沢に次ぐ高原地帯で、妙高黒姫高原野尻湖、戸隠などへの基地となる。
列車は杉の林が続く雪景色の中を登る。
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「客車はいいなぁ~」と客車列車の味を満喫させてくれる光景である。車掌氏と一人の客との話を聞いていたら -特急じゃなくてこういうボロ客車の旅もイイですなぁ- -ええ、しかしこの列車もこんどのダイヤ改正でなくなるかも知れないのですよ。若い人は特急だ急行だと直通のしかも冷房の付いた列車を利用しますよ。・・実は、この列車は新潟を朝5時に出てわざわざ信越線を通って夜10時に上野に着く「直通列車」なんですよ-と車掌氏がお客にこの列車の正体を明かすと、そのお客は目を丸くしていた。
こんな貴重な列車は是非末永く残してもらいたいものである。次回、この区間を利用するときにはこの列車は残っているであろうか・・。


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本線上から見た関山駅


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引き上げ線に入り隣の本線を


列車が停まり、ふと我に返ると関山駅のポイントに入っていた。この駅もやはりスイッチバックで、上り列車は一旦引き上げ線に入ってから推進運転でホームに入る。二本木駅と同じ向きにスイッチバックするが、ホームは反対側になり、ホーム上の雪も除雪されている。 この駅にも降りる人はなかった。


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白い世界の関山駅


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本線 直江津



列車はまた動き出した。次はいよいよスキーのメッカ、妙高高原である。この列車の数少ない客の中の若い人はほとんど妙高でスキーをするらしい。
2年前に土石流災害で決壊した白田切川橋梁を渡ると車窓左手に国道18号が走っている。このあたりは複線化工事と新線建設工事が行われており、いたるところにトンネルが掘られ、一部はもう新線に切替えられており、架線ポールだけが今までの線路跡にむなしく残っているところもある。複線化工事の一部には既に現在線の脇に架線ポールが建てられ、架線が張られているところもある。下に敷かれているはずのレールは雪に埋もれてあるのかないのか分からないが、多分敷かれていることであろう。
列車は妙高高原に着いた。反対側ホームには169系上野行 『 妙高4号 』 が発車を待っている。ここでは結構降車客がある。車窓左の山には「妙高パノラマスキー場」が広がる。


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妙高パノラマスキー場





・・・・以下続く・・。( 旅ノートほぼ原文シリーズ )
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