あさま銀嶺3号ぶろぐ

ヤフブロより移籍です

1980.2.10 越後・信州縦断ルートpart4

晴れ間の見えた直江津駅
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1-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20530802.html
2-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20578467.html
3-  http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20623506.html
の続きです。

1322レが直江津駅4番線に着くと直ちに先頭のEF81と前3両の直江津区持ちの客車が開放され、尾久の基本編成5両だけの姿となった。
向こうの2番線ホームを見ると169系の上野行急行 『 妙高2号 』 が停まっていた。ちなみにこれに乗れば、この直江津から322レになる客車鈍行に乗っているより6時間早く着く。・・わずか295キロの距離である。
すると今度は3番線にEF622号に牽かれた12系6連の臨急 『 妙高51号 』 回送が到着。 2・3・4番線が埋まり、直江津駅が賑やかになった。
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関山から回送されてきた『 妙高51号 』 と 『 妙高2号 』


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吹雪の中で発車を待つ 『 妙高2号 』


10時30分、そろそろ 『 妙高2号 』 発車の時間である。・・突然、風雪が強まった。雪国の天気は変わり易い。さっき晴れ間が出たと思ったら今度は吹雪の様相である。
我に返ると空腹を覚え、誇線橋を渡り1番線で立ち売りの駅弁を求めた。 「 かにずし 」 600円ナリを購入。
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味はどんなものかと322レ車内に戻り包みを開いた。
包みには 「 いかや 」 の「 かにずし 」 とあり、なんだか妙であった。 中身は正方形の箱に寿司飯が入り、その上に蟹の身がまぶしてあり結構イケる。

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荷2045レと回『 妙高51号 』

・・さて、弁当を食べ終わって再びホームに出ると既に 『 妙高2号 』 は発車していて、代わりに荷物列車2045レが同じホームに停まっていた。この列車は直江津終着なので、荷物の引き出し作業が盛んに行われている。
その後は同じホームに 『 はくたか2号 』 上野行が入るはずであるが、2月29日までは冬ダイヤで運休中である。
11時、新潟から急行 『 赤倉 』 名古屋行が6番線に到着した。さすがに山岳線を走るだけあって2両のグリーン車以外はすべて2エンジンのキハ58で、12両の美しい編成である。


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進入する『 雷鳥16号 』


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やはり食堂車は押さえる。


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322レと


『 赤倉 』 が名古屋へ向け発車してすぐ、手前の5番線に特急 『 雷鳥16号 』 大阪行が入り、322レと並んだ。このころには322レも既に前に荷物車・郵便車とEF62が連結され、間もなく発車時刻となる。
・・そして発車アナウンス。「 4番線の11時25分発普通列車長野行間もなく発車です・・。 」 ジリリリ~ン!





美しい信越国境の山々を抜けて・・322レ
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1980.2.10 信越本線322レ長野行  直江津11:25→長野14:01
 EF62 44  篠   ↑長野
・マニ 60 2056  名シン
・マニ 60 2079  名シン
・マニ 37 2019  北オク
・オユ 10 2558  北オク
・オハフ45 2203  北オク
・オハ 46 2059  北オク
・オハ 47 2245  北オク
・オハ 46 2014  北オク
・オハフ45 2201  北オク  (乗車)
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直江津発車直前の322レ

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オハフ452201に付けられたサボ

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ゆっくり直江津駅を離れた

11時25分、322レは定刻に直江津を発車した。 5両の基本編成に3両の付属編成が付いた1322レの編成から付属3両を外し、替わって荷物車3両と郵便車1両を連結して堂々たる9両編成となって黒姫越えに挑む。
牽引機は信越本線のヌシ、EF62である。今日の牽引機であるEF6244は篠ノ井区の所属で、高崎にはあまり顔を見せないが主に篠ノ井直江津で活躍しており、重連仕業もある。
窓の外を眺めると列車はいつしか直江津駅を離れ、北陸本線との分岐点あたりを走っていた。

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北陸本線と分かれる

直江津までの海沿いはあまり雪がなかったのだが、直江津を過ぎ内陸に入ると沢山雪がある。
信越本線唯一の単線区間をゆく。春日山から高田、新井・・と妙高に近づくにつれどんどん雪が増える。
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雪国にしては珍しく晴れ間の中を客車鈍行が進む。こんな雪景色の中を行く客車鈍行なんて夢のような世界だ。 窓ガラスには大雪原の向こうにひときわ高い妙高山がそびえ立つ。 こんな深い味わいのあるこの列車が55-10の改正で消えると言う噂がある。もし、そうだとしたらこの列車にとって最後の冬である。・・しかし、こういう列車が消えていくのはなんとも寂しいものだ。どうにか残してほしいものである。
そうこう考えているうちに列車は高田を発車していた。白い世界の真ん中を9両の列車が南下する。コトンコトンと心地よいジョイント音が眠気を誘う。 しかし外の雪景色を眺めていると眩しくて寝ているどころではない。 列車は南高田を通過した。
連結器がガチン!と、ブレーキがズゥ~ッ!と低い音を立てて脇野田に停まった。
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深い雪に覆われた脇野田駅

50センチ程の雪に覆われたホームは所々除雪され、デコボコになっている。 ガクン!と車体がゆれてまた列車が動き出した。雪国の薄曇の空、遠く雲を被った信越国境の山々を望む。北新井を通過、この辺で再びテレコのスイッチを倒した。視界に美しい雪景色、耳にそれに合った音楽が入ってきて冬の信越本線を強烈に印象付ける。
間もなく新井駅ホームに滑りこんだ。
新井を出ると、そろそろ妙高への本格的な登りにかかる。 
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新井に停まっていた 直江津で出会った12系編成

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カラーで

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絵画のような車窓



右に左にくねる信越本線をEF62が降雪をついてフルパワーで登る。流石に碓氷のツワモノである。その後に続く9両の客車は白い世界に一本のストライプを添える。



・・・・以下続く・・。( 旅ノートほぼ原文シリーズ )
http://blogs.yahoo.co.jp/tett169/20671005.html